Interview

導入サロンインタビュー

本当に必要なのは、
美容師とお客様の
コミュニケーションのきっかけ

株式会社オリガミ・キャリアデザイン

代表取締役

大川 亮平

美容室経営を中心に人材紹介事業、映像制作など幅広く展開し、生産性157万円を達成したことで全国的に知名度の高い、株式会社オリガミ・キャリアデザインの代表 大川様に、ミラー導入のメリットやサロンでの効果的な活用方法についてお伺いしました。

最初にミラーを導入されたのはいつごろでしょうか?

すごく早い時期からで、2019年頃には導入していました。

通常の鏡からミラーに変えられたときの、率直な感想をお聞かせください。

雑誌が電子書籍になった時も、お客様から結構いろいろな反応がありましたが、それ以上の反応がありました。
美容室は、お店に入った時のワクワク感やエンターテイメント性が重要だと思いますが、ミラーの場合はお店に入った瞬間のインパクトがすごい。「何だこりゃ!」ていう。 ワクワク感や最先端の美容室なんじゃないかという期待感。インパクトのある良いイメージをお客様に感じていただけたと思います。

当時のミラーは、どのように活用されていましたか?

大事なのはハードではなくシステム。システムというかコンテンツ。
本当に必要なものと必要でないものとあったと思いますが、当時のミラーでいくつかコンテンツがあった中の10あるうちの2つぐらいしか使えなくて、そういう点ではすごく限界を感じていたというか。
そのため、自分たちでシステムを作り、動画やニュースをテロップで流す仕組みを導入しました。

ミラーに流すテロップはどのようなものを流して、どのような効果がありましたか?

テロップには、営業日のお知らせとかスタッフが産休に入るとか採用情報などのニュースを、動画は店販のヘアケア商品のお知らせなどを流しています。 それだけのことですが、それによってお客様とスタッフのコミュニケーションが、格段に取れるようになりました。
「産休入るんだねー」とか、「この動画のヘアケアってこれだけ違うんですか?」とか、それがきっかけとなって、結局は美容師のヘアケアの話であったりとか、ヘアスタイルの話で盛り上がってくれる。 「このカラーってそうなんだ」とか、お客様からの質問が増えましたね。

テロップや動画を流すことで、スタッフからのコミュニケーションが減ってしまうのではないでしょうか?

美容師ってやっぱり遠慮してしまうんですよね。遠慮体質というか。1つの告知に対して、“このお客様に、もうこれ言ったんじゃないかな〜…”とか。 必要以上に遠慮してしまう。お客様も遠慮してしまって、結局欲しいはずの情報が手に入らない、伝えなくてはいけない情報が伝わらない。
絶対伝えたい情報というのは、動画で伝えたりテロップで伝えたり、会社としての意思表示というのはすごく大事だなと思います。

-きっかけが大事

本当に必要なものって美容師とお客様のなりたいスタイルのコミュニケーションツールだったりとか、コミュニケーションのきっかけをつくることなんですよね。そのきっかけづくり。ミラーになることで、もっとコミュニケーションがスムーズに進むようになって、お客様の方からお声がけいただけるようになりました。 例えば、スタッフの産休のお知らせを見たお客様が『体を大事にしてくださいね』と声をかけてくださるなど、より豊かなコミュニケーションが生まれています。

スタッフによって接客ってムラがありますよね。スタッフが5人いればキャンペーンのことをお伝えできないスタッフ。こっちのお客様には伝えているのにこっちのお客様には伝えてないとか。AさんとBさんの伝える能力の差って絶対あります。アナログでは接客・営業力の差があって、最低限お客様に伝えたいことでいえば、統一できるようになりました。

- 動画の訴求力

動画は、テキストや人間の会話よりも何百倍、何千倍もの情報量を伝えることができます。 それくらい訴求力が高いものなので、お客様がちょっと落ち着いた時、カラーの放置時間に動画を見て入ってくる情報って凄まじい量だと思うんですよ。
そこで、美容師が戻ったときにまたコミュニケーションが始まる。
動画で得る情報・視覚で得る情報っていうのは強いと思います。美容師のトークで扱いきれないものが鏡で伝わるっていうのもすごい。
極端な話、もし接客が普通のスタッフ5人と、喋らないスタッフ5人とミラーだったら、後者の方を取りますね。

ミラーを導入することで、サロンの売り上げに対する効果はありましたか?

あったと思います。例えば単価アップとか。新しいメニューを紹介すると、それをきっかけに、シャンプー台で単価アップができるとか。 きっかけづくりとして、売りやすくなると思います。
美容師がいきなりお客様に対して「これを買ってください」って言うのではなく、まず動画がCMみたいに入ってきて、お客様に情報を得てもらえます。そこから美容師がお伝えするので、80点になったら購入してくれるとしたら、もう動画見てる時点で30点くらい入ってきてるので、あと50点をがんばればいい。
意思決定を支援するツールとしての役割が非常に大きいです。
あくまでも美容師のコミュニケーションとか接客とかサービス・技術が基礎としてあるんですけど、最強の意思決定支援ツールだと思います。

ミラーをもっと効果的なシステムにすることで、もっと美容師とお客様のコミュニケーションが増えて、お客様ともっと繋がる、もっとコミュニケーションが豊かになる。
美容室がもっと理想に近づくシステムになります。